かげろう
かげろうが
その日 一日
私のあらゆるシーンに チラチラあらわれるので
一度じっくり見てみようと思ったら
私の目の前で とまって見せてくれた。
4枚の 真っ黒でヒラヒラした羽を折りたたむと
まるで 一本の黒い線のように見えた。
これでは一瞬見失うのも無理はないと思った。
「わかった?」
スーッと消えてしまった。
■Scenes かげろう
posted by Azberry Park Ltd. at 2006-01-04 00:00
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■Scenes ひいらぎ
ひいらぎ
去年の12月 ひいらぎの鉢植えを買った。
一枚一枚葉っぱにトゲトゲがあって、
見た者が触るのをためらうような、
ちょっと強気な感じがとても気に入ったから。
部屋の緑の仲間入りをして、しばらく無言の存在感があった。
強いから、ほっといても平気だろうと思ってた。
年が明けて、少しずつ暖かくなった頃、少し枯れてきた。
緑の葉っぱが黒ずんで、鉢を揺らすとぽろぽろ落ちた。
ぽろぽろ ぽろぽろ ぽろ
あの頃 私は愛情を感じられなくて、ギザギザしてた。
ちょうどあのひいらぎのように。
私は泣いた。
ずっと笑っていたかった。
色が溢れる季節の中で
ひいらぎだけがモノクロに染まっていった。
ぽろぽろ ぽろぽろ ぽろ
日だまりの中で、葉っぱは全部落ちた。
私の寂しさの代わりに。
去年の12月 ひいらぎの鉢植えを買った。
一枚一枚葉っぱにトゲトゲがあって、
見た者が触るのをためらうような、
ちょっと強気な感じがとても気に入ったから。
部屋の緑の仲間入りをして、しばらく無言の存在感があった。
強いから、ほっといても平気だろうと思ってた。
年が明けて、少しずつ暖かくなった頃、少し枯れてきた。
緑の葉っぱが黒ずんで、鉢を揺らすとぽろぽろ落ちた。
ぽろぽろ ぽろぽろ ぽろ
あの頃 私は愛情を感じられなくて、ギザギザしてた。
ちょうどあのひいらぎのように。
私は泣いた。
ずっと笑っていたかった。
色が溢れる季節の中で
ひいらぎだけがモノクロに染まっていった。
ぽろぽろ ぽろぽろ ぽろ
日だまりの中で、葉っぱは全部落ちた。
私の寂しさの代わりに。
posted by Azberry Park Ltd. at 2006-01-03 00:00
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■Scenes 夜の情景 〜未だ聞こえてこない春の足音〜
夜の情景〜未だ聞こえてこない春の足音〜
TVのリモコンが見当たらない。
ヒーターの延長ボタンを押して、
散らかったノートの残骸をひっくり返す。
彼は隣で黙ったまま爪を切ってる。
語られない言葉達が、いつまでも宙に浮いたまま。
携帯のメールで別の女と交わしていた言葉
女「今度来た時 何食べる?」
彼「あなた。」
あなた…
貴方…
階下で ガチャッ ガチャッ ガチャッ と音がする。
ガチャッ ガチャッ ガチャッ
イタイ イタイ イタイ
二人の大切なワンシーン、ワンシーンが切り取られてゆく様な音…
神様は その人が耐えられるだけの苦しみを与えるらしい。
痛みに気付かない人や忘れやすい人はどうなるんだろう?
TVのリモコン。
ヒーター。
ガチャッ ガチャッ ガチャッ。
猫がしきりに何か話しかける。
「そうね。信じる事は簡単なコトではないよ。」
リモコンを探し当て、
積み重ねられた本の間にはさまった封筒を見つける。
彼から初めてもらった手紙。
嬉しくて、何度も何度も読み返したから
見なくてもおぼえてる。
「貴方と初めて目が合った、
あの日のあの瞬間を、僕は一生忘れない。
心臓がワルツです。」
あれは5月だった。
TVのリモコンが見当たらない。
ヒーターの延長ボタンを押して、
散らかったノートの残骸をひっくり返す。
彼は隣で黙ったまま爪を切ってる。
語られない言葉達が、いつまでも宙に浮いたまま。
携帯のメールで別の女と交わしていた言葉
女「今度来た時 何食べる?」
彼「あなた。」
あなた…
貴方…
階下で ガチャッ ガチャッ ガチャッ と音がする。
ガチャッ ガチャッ ガチャッ
イタイ イタイ イタイ
二人の大切なワンシーン、ワンシーンが切り取られてゆく様な音…
神様は その人が耐えられるだけの苦しみを与えるらしい。
痛みに気付かない人や忘れやすい人はどうなるんだろう?
TVのリモコン。
ヒーター。
ガチャッ ガチャッ ガチャッ。
猫がしきりに何か話しかける。
「そうね。信じる事は簡単なコトではないよ。」
リモコンを探し当て、
積み重ねられた本の間にはさまった封筒を見つける。
彼から初めてもらった手紙。
嬉しくて、何度も何度も読み返したから
見なくてもおぼえてる。
「貴方と初めて目が合った、あの日のあの瞬間を、僕は一生忘れない。
心臓がワルツです。」
あれは5月だった。
posted by Azberry Park Ltd. at 2006-01-02 00:00
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■Scenes 喫茶店
-
喫茶店
雰囲気のいい喫茶店
常連がいつもの席に腰掛ける
話し相手のいる者 いない者 カウンター越しに話し掛ける者
テーブル 窓 窓の向こうの景色
テーブルに肘を付いて窓の外を眺める
窓の外は花曇り
うっすら靄のかかった 遠い思い出のよう…
食器の重なる音 スウィング
「コーヒーにはお砂糖を入れちゃいけない気がするの」
と言ったら、くすっと笑われた
ほっとする 時間がゆっくり流れる
何もしゃべらなくていいね
しばらくこのままで
忘れる事も必要 思い出す事も必要
今の私にはどっちが当てはまるかしら?
ああ、この壁は、たくさんのおしゃべり コーヒーの香り
恋のため息 タバコの煙りを吸い込んで
ここにいる誰よりも 多くの事を知っているだろう!
喫茶店で新しいタバコに火をつけて
じわりじわり灰になるのを見つめてる

posted by Azberry Park Ltd. at 2006-01-01 00:00
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■RiKA's_ARTS [Season's Greetings 2002]
posted by Azberry Park Ltd. at 2002-12-01 00:00
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